融資の窓口はじめに 新型コロナウイルスがいま世界中で猛威をふるっていま す。日本も一時沈静化しそうな雰囲気でしたが再燃し、感 染拡大している都市部を中心に緊急事態宣言が発令されま した。 そのようななかで、観光・飲食業を中心として直接的・間 接的にほとんどの業種の商売に客数減・売上不振などの影 響が出てきています。 特に緊急事態宣言の指定都府県では、ライフライン以外の 商行為は自粛要請の対象となっていることから壊滅的な打 撃をこうむっており、これが致命傷となって最悪の場合は 倒産してしまう企業やお店も多いと推測されます。 そこで今回、政府主導で108兆円にも及ぶ経済支援策を 策定しており、緊急の補正予算が組まれています。そして これに呼応するかたちで、現在関係省庁や政府機関あるい は政府系金融機関などが様々な中小企業向けの制度融資や 補助金制度などを打ち出しています。 しかし実態として、国の支援による融資制度はまだまだ認 知度が低く、とくに小規模・零細の事業者などはその存在 も知らなかったり、聞いたことはあっても活用の仕方を知 らないケースが非常に多いのも事実です。 2 一方で2020年3月には、中小・小規模事業者から国へ の融資相談件数が、リーマンショック時のなんと1.5倍 にも到達しており、知っている経営者はいちはやく行動し ていることが伺えます。 また私のクライアント先では既に、国から無利息で3000 万円もの緊急貸付を受けたお店もありますし、億単位の資 金調達に成功した経営者も出始めています。 このレポートは、2020年4月現在の各省庁・機関が公表し ている事実ベースの情報をまとめた内容となります。その ため、読まれた時点では金額や期間などが変更になってい る可能性もあるため、私からの情報のアップデートを注意 深くウォッチしておくことをおすすめします。 |